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見聞録、市政報告などのブログです。

今日は父の自慢話です

父の訃報に対し、多くの皆様にお悔やみと、温かい御言葉を賜り、この場をお借りして御礼申し上げます。今日は父の自慢話です。父は、明治大学を卒業後、文化放送に入社しました。最初に配属されたのは報道局。入社2年目に、大きな事件を担当することになりました。昭和38年に起こった「吉展ちゃん誘拐事件」です。この犯人逮捕の決め手となった犯人の声の録音に成功したのです。2015年に放送された、その事件を再現ドラマで紹介したミスターサンデーに、父は出演しました。 その後、父は営業局に異動し、そこで「伝説的な数々の武勇伝を残した」と、昨日弔問にいらしてくださった文化放送会長から伺いました。この方は入社した際に父の部下だった方で、両親が初めてお仲人を務めた方です。その方によると今の時代では考えられませんが、「朝まで徹夜麻雀して、自宅に戻った時には、ゴルフに向かうハイヤーが既に到着しており、そのまま乗り換えて向かった」とか。そういう類いの武勇伝です。でも、その体力と精神力があったせいか、人生最後の時間も武勇伝を残してくれました。 4月8日に急性心不全で緊急入院し生死の境を彷徨いながら復活したものの、下旬に再度危篤になりながら、5月中旬には一般病棟に移り、順調にリハビリも進んでいました。 6月10日に再度、急変し、集中治療室に戻ってしまいましたが、13日に面会した時まで、意識もハッキリしており、自分の余命についても把握していました。政治好きだった父と私が最期に交わした言葉は、「立憲民主党は最近どうなの? 参議院選の候補者は決まった? 2人? この情勢では厳しいから、相当頑張らないと。2人当選目指して頑張りなさいね」でした。「選挙までには退院か、院内投票できるように頑張ってよ」「それが終わったら10月に(初孫の)結婚式だからね」「そうだね」「選挙行けるかな」「選挙はもうすぐだから難しいかもしれないけど、結婚式は10月だから余裕だよ」「そうだね。まあ選挙は、2人当選目指して頑張りなさいね」「うん。頑張ってるよ。また報告に来るね」まさかこの2時間後に呼吸状態が急変し、そのまま2日後に亡くなるとは夢にも思いませんでした。でも、最期に父と、父らしい会話をすることができて嬉しかったです。父の娘に生まれて幸せでした。