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いよいよ中学校給食が始まります

連載 55

 いよいよ12月1日から中部・北部中学校給食センターが稼働し、全ての中学校で給食提供が始まります。そこで先日、所属する文教委員会では幸区の御幸中学校で提供状況の視察を行い、給食の試食をしてきました。
 献立は基本的に米飯中心で構成され、成長期の中学生に必要な栄養を提供するため、肉や魚はもちろんですが、1食平均125グラムの野菜を摂取でき、1食当たり800キロカロリー程度で献立が構成されています。

食事時間20分確保

食事時間についても大幅な変更がされています。中学校給食の検討がされる前の食事時間はおおむね15分程度と定められていたものの、学校によって差が生じており、部活動や委員会などにより時間がとられ、結局5分ほどしかない事例も多数見受けられ、中学生の保護者からは頻繁に「食べる時間の確保」を要望されていました。その当時は、食べる時間よりも朝のホームルーム開始時間から部活動開始時間までの時間配分が最優先され、「カリキュラムの変更は各学校に任せる」としていた教育委員会に対し、議会で何度も取り上げ、課題として認識し、教育委員会が基準を設けて順守させることを強く訴えました。
 これから始まる中学校給食は、ほとんどの学校がセンターから配食され、それを校舎1階に整備された保管室に取りに行くため、教室前まで運搬される小学校とは条件が異なります。そこで、給食導入にあたり審議をしていた当時の委員会でもこの食事時間の確保について意見し、結果、当初配食から片づけまでで35分としていた時間を『食時間は20分確保する』とすることができました。
 また、給食費については、平成28年度小中合築校で試行的に始めた当初は290円で設定されていました。しかし、値段を低く設定することで、これまで全国で唯一、全ての食材を国内産で賄ってきた本市が外国産の食材を導入せざるを得なくなったり、デザートや食材が減らされたりするtことが無いような価格を設定することを求め、結局、人件費等を含めると給食には1食あたり実費で約千円かかりますが、保護者が負担する食材費は320円に決まりました。
 視察に訪れた御幸中学校で生徒に話を聞くと、まだ2か月ほどですが、概ね献立やボリュームにも満足しているようでした。
 ところで、中学校給食実施にかかる総事業費は3センター等の整備で446億円、運営費は約15年間にわたり毎年23億円かかる大規模事業となっています。今回2校のみ整備した自校式の給食室整備費は1校あたり3億~3億5千万円で、運営費は1校あたり年間5200万円となっています。仮に小中合築校以外の50校全てで給食室を整備した場合、費用は総額170億円程度で済んでいたことから、3センターの運用等については、今後の引き続きしっかりと経過を見守ってまいります。