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見聞録、市政報告などのブログです。

口腔ケアは、健康の第一歩

連載 58

 私には23歳と18歳の子どもがいます。私が母親として自慢できるのが、2人はこれまで一度も虫歯に罹ったことがないということです。
 口腔ケアの大切さを知ったのは、子どもが幼い時を過ごした船橋市で参加した歯科医の方の講演で「子どもは小学校卒業まで保護者が仕上げ磨きをしてあげると、歯が健康になるだけでなく反抗期も軽く済む」と伺ったことです。
 ところが、いざ子どもたちへの仕上げ磨きを実践してみると、そもそも子どもは嫌がりますから、毎日が戦いでしたが、子どもの口の中の状況にいち早く気づくようになり、早めの抜歯などが出来たおかげで子どもたちは歯並びも綺麗に育ちました。
 そして何より効果的だったのは反抗期です。長男は小学5年の頃に反抗期を迎えましたが、習慣とは恐ろしいもので、どんな態度でいても最後は無言で歯ブラシを差し出すのです。膝枕で行う仕上げ磨きは大切なスキンシップだったようで、終われば「ありがとう」「どういたしまして」の言葉がお互い言えたことは大きな収穫でした。

口腔ケアが「体の健康」へ

 本市では、平成29年度から『歯っぴーファミリー健診』を実施しています。これは妊婦とパートナーの方が健康に関心を持ってもらえるよう創設された取り組みです。
 私たち議員は歯科医師会の方との意見交換でその重要性を理解し、超党派で制度設立を訴えましたが、なかなか市側には受け入れられず、実現まで約3年も要しました。ですから、妊婦とパートナーの方はぜひ利用し、口腔ケアの重要性と、生まれてくるお子さんの歯の健康を考えていただくきっかけになることを願います。
 近年、歯や口腔内を健康に保つことが身体全体の健康維持に役立つといわれています。歯垢の中の細菌等が生み出す毒素が毛細血管内から全身に周ると、様々な内臓疾患を誘発し、糖尿病も悪化させるといわれています。
また高齢者が歯の治療や最適な入れ歯により、噛む力が戻ると脳が活性化され、認知症が改善した事例も報告されています。厚生労働省は80歳まで20本の歯を残そうという「8020運動」を推奨しています。健康寿命を延ばすためにも定期的にかかりつけの歯科医院に行き、口の中の健康にも関心を持ってください。
 私自身、先日、点滴で抗生剤を投与しなければいけないほどの歯の痛みに苦しんだことから、改めて口腔ケアの重要性を実感したところです。